プロジェクトについて

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特定非営利活動法人今治シビックプライドセンターが目指す 海洋教育を活かした持続可能なまちづくり
特定非営利活動法人 今治シビックプライドセンター 青陽孝昭

特定非営利活動法人
今治シビックプライドセンター

青陽孝昭

 今治は「海」と共に歩み、発展してきました 村上海賊という歴史、瀬戸内海国立公園・来島海峡等の自然環境、造船を軸とした海事産業を有する海事都市です 世界的に見てもこれだけ恵まれた「海」の環境が集約された地域はありません これら恵まれた環境をあたりまえとして捉えていないでしょうか 「海」には多くの課題があり、変わるべき時を迎えています 。
 今治という地域が残っていくため「海」という素晴らしい資源を再認識してみませんか 今治市が誇る「海」という環境、歴史、産業を後世に引き継ぎ持続させるには、皆さんが枠を超え、共通認識をつくりあげましょう。

今治アマモプロジェクトとは

今治アマモプロジェクトとは

今治海kids倶楽部に参加したこともたちの興味をつなげるために実施。海の環境の悪化を改善し「豊かな海」への転換へのアプローチとしてアマモに着目。カーボンニュートラルの観点から、CO2の吸収作用の保全・小魚の住み家としてのアマモ場を育成する過程を子どもたちと共有することで、進んで調べようとする児童・生徒を育成しようと開催しました。

カーボンニュートラルとは

室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを意味します。2020年10月、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。
 「排出を全体としてゼロ」というのは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」から、植林、森林管理などによる「吸収量」 を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。
 カーボンニュートラルの達成のためには、温室効果ガスの排出量の削減 並びに 吸収作用の保全及び強化をする必要があります。

カーボンニュートラルとは

アマモって何?

 アマモとは海草の一種で、波が穏やかな、太陽の光が届く浅い砂地の海辺に生えます。アマモがたくさん生えている場所を「アマモ場」と呼びます。「アマモ場」は小さな魚の隠れ処になったり、魚の産卵する場所になります。そのため、「海のゆりかご」とも呼ばれます。
しかしアマモは姿を消してしまいました。
 高度成長期の沿岸域の開発などによって、沿岸域のアマモ場は大幅に減少しました。原因は埋立、透明度の低下、化学物質の流入、磯焼けなどがあげられます。特に、瀬戸内海では1960年~1990年の30年間で7割ものアマモ場が減少しました。
 海藻を食べる魚やウニが増えすぎることで生態系のバランスが崩れ、アマモ場の消失をまねく「磯焼け」が起こります。西日本ではアイゴやブダイ、北日本ではウニ類が藻食性動物としてあげられ、アマモ場の食害、そして結果としての磯焼けは現在各地で大きな問題となっています。

アマモの役割

海をきれいにする

二酸化炭素を吸収・固定し、生き物に大切な酸素を作る。
海底がキレイになり、赤潮が発生しにくくなる。

生き物を守り育てる

いろいろな生き物の住み家になり、隠れ場になる。
魚などへの餌の提供。生き物の卵を産む場所になる。

連携者紹介

愛媛県総合科学博物館 専門学芸員 小林 真吾

愛媛県総合科学博物館 専門学芸員

小林 真吾

日本大学大学院理工学研究科修了。
幼い頃から山菜・キノコ狩り,磯遊びに親しみ,自然を伝える仕事に就きたいと考え,博物館の学芸員に。
最近は,海辺の生物観察指導のほか,藻類の調査,古い自然史標本の研究に力を入れている。

水草研究会会員、愛媛植物研究会会員 藤原 陽一郎

水草研究会会員、愛媛植物研究会会員

藤原 陽一郎

瀬戸内海の海洋漂着物の調査研究に携わる。海岸清掃や海の生き物観察指導にも参加。ビーチクリーンへの協力のほかに、自然科学をテーマに活動を継続。
また、淡水緑藻のシャジクモ科の調査では、県内のため池、水田環境、汽水環境を網羅的に調査し、「愛媛県で確認されたシャジクモ科のリスト」を執筆中。
水草研究会、愛媛植物研究会に所属し、研究成果を発表している。